合鍵の作り方と値段の考え方|作れる場所・作れない鍵も解説
最終更新日:2026年8月9日
要点:合鍵の作り方と値段は「鍵の種類」によって大きく変わります
合鍵は、シンプルな刻みキーなら合鍵店やホームセンターの店頭で短時間で複製できますが、ディンプルキーは対応店が限られ、メーカー純正キーの取り寄せ(日数がかかる)が基本です。さらに登録制・セキュリティカード式の鍵は本人申請でのみ作製でき、店頭での複製はできません。値段も鍵の種類と作製方法で大きく変わるため、まず自分の鍵の種類を確認することが重要です。作製する際は、必ず純正キー(元鍵)から作ってください。
合鍵を作れる場所は4種類
合鍵の作製方法は大きく分けて「持ち込んだ鍵を機械で複製する方法」と「鍵番号からメーカーが新品を作る方法」の2つがあり、依頼先によって対応範囲・精度・かかる日数が異なります。それぞれの特徴は次のとおりです。
1合鍵専門店(マシンカット複製)
駅前や商業施設にある合鍵店では、持ち込んだ鍵を機械でなぞって複製します。刻みキー(ギザギザの鍵)であれば短時間で作れる点が最大の利点です。一方で、複製はあくまで「持ち込んだ鍵のコピー」であるため、元の鍵が摩耗していれば誤差ごと写し取られます。店舗の設備や技術によって仕上がりの精度に差が出る点にもご注意ください。
2ホームセンターの合鍵コーナー
多くのホームセンターにも合鍵作製サービスがあります。対応できる鍵の種類は店舗の設備次第で、シンプルな刻みキーが中心です。ディンプルキーや特殊形状の鍵は「対応不可」または「預かりで日数がかかる」対応になることが一般的です。買い物ついでに作れる手軽さが魅力ですが、防犯性の高い鍵は次に紹介する純正取り寄せが確実です。
3鍵の専門業者(出張の鍵屋)
鍵開けや鍵交換を行う専門業者でも、合鍵作製に対応していることがあります。特殊な鍵への対応力が高い場合があるほか、「鍵をなくして家に入れない」ような緊急時には、解錠とあわせて鍵作成まで相談できる点が強みです。ただし、出張を伴う場合は出張料がかかるのが一般的なため、急ぎでない場合は店舗持ち込みや純正取り寄せと比較することをおすすめします。
4メーカー純正キーの取り寄せ
鍵に刻印された鍵番号をもとに、メーカーが新品の鍵を製造して届けてくれる方法です。複製ではなく「元データから作る新品」であるため精度が最も高く、摩耗の連鎖が起きません。ディンプルキーや登録制の鍵はこの方法が基本です。申し込みは錠前メーカーの窓口や代理店、購入した建材店・管理会社経由などで、手元に届くまで日数がかかるのが一般的です。
店頭複製とメーカー純正取り寄せの違い
この2つの違いは「コピー」か「新品」かです。店頭複製は持ち込んだ鍵をなぞって削るため、元の鍵の摩耗や複製機の誤差がそのまま仕上がりに反映されます。普段使いで摩耗した合鍵をコピー元にすると、誤差が積み重なって回りにくい鍵ができあがることがあります。一方、純正取り寄せは鍵番号から製造時の正確な形状データで新品を作るため、精度は新品同様です。そのぶん日数と手続きが必要になります。
使い分けの目安は、「急ぎ・簡易な刻みキーなら店頭複製」「精度重視・ディンプルキー・長く使う鍵なら純正取り寄せ」です。回りにくい合鍵を無理に使い続けるとシリンダーを傷める原因になります。すでに鍵の回りが悪い場合は鍵が回らない・回りにくい時の対処法も参考にしてください。
店頭では作れない鍵・断られる鍵
登録制(セキュリティカード式)の鍵
防犯性の高いディンプルキーの一部は所有者登録制で、合鍵の作製にはセキュリティカードや登録情報による本人確認が必要です。この仕組みの鍵は、店頭での複製を受け付けないのが原則です。「無断で合鍵を作られない」ことが防犯性能の一部であり、手続きの手間は安全性を確保するためのものです。
純正でない合鍵(コピーのコピー)
多くの店では、合鍵からさらに合鍵を作ることを断られるか、非推奨とされます。複製のたびに誤差が積み重なり、鍵穴で回らない・抜けないトラブルの原因になるためです。合鍵を作るときは必ず純正キー(元鍵)を持ち込むのが原則です。
特殊形状・電子部品付きの鍵
カードキー、リモコンキー、チップ内蔵の鍵などは、一般的な合鍵店の機械では複製できません。管理会社・メーカー・専門窓口を通じた追加発行の手続きになります。マンションのオートロックと連動した鍵も、管理組合・管理会社経由での手配が必要なことが一般的です。
刻印が読めないほど摩耗した鍵
鍵番号の刻印が消えていると純正取り寄せの手続きが難しくなり、摩耗が激しい鍵はコピー元としても不適切です。この状態まで使い込んだ鍵は、合鍵作製ではなくシリンダーごと交換するほうが確実です。
合鍵を作る前に自分で確認すること
- 1
鍵の種類と鍵番号を確認する
鍵の側面がギザギザなら刻みキー、表面に丸いくぼみが並んでいればディンプルキーです。鍵本体にはメーカー名と鍵番号が刻印されていることが多く、これが分かれば「店頭で作れるか」「純正取り寄せになるか」の見当がつきます。ただし鍵番号は合鍵作製に使える重要な情報であるため、写真をSNSに掲載したり、他人に見せたりすることは避けてください。
- 2
必ず純正キー(元鍵)を持ち込む
合鍵を作るときは、普段使っている合鍵ではなく、最初に受け取った純正キーを持ち込んでください。純正キーは製造時の正確な形状を保っているため、複製の精度が最も高くなります。純正キーは日常使いせず、合鍵作製用・非常用として保管しておくのが理想的な運用です。
- 3
登録制の鍵はセキュリティカードを用意する
登録制の鍵の合鍵が必要な場合は、購入時に付属したセキュリティカード(またはIDカード・登録番号)を手元に用意し、メーカーの案内に沿って申請します。カードを紛失している場合の手続きはメーカーによって異なるため、まず錠前メーカーの窓口、賃貸物件の場合は管理会社にご確認ください。
- 4
賃貸の場合は契約・管理会社に確認する
賃貸物件では、合鍵の作製について契約で制限されている場合があります。無断で作ると退去時のトラブル(本数不足・返却義務違反)の原因になるため、作る前に管理会社へ確認するのが安全です。退去時には作った合鍵も含めて全て返却するのが原則です。
避けるべき行動
避けるべき行動:合鍵からさらに合鍵を作る
複製を重ねるたびに誤差が蓄積し、「回らない」「抜けない」トラブルの原因になります。作製する際は、必ず純正キーから作ってください。すでに合鍵しか手元にない場合は、純正キーの取り寄せをご検討ください。
避けるべき行動:鍵の写真をSNSに投稿する
鍵の形状や鍵番号が写った写真からは合鍵が複製され得ます。新居の鍵の記念撮影などをネットに公開するのは、住所情報と組み合わさると非常に危険です。
避けるべき行動:精度の低い合鍵を使い続ける
回りにくい合鍵を無理に使い続けると、シリンダー内部を傷めたり、鍵穴の中で折れたりするリスクがあります。回りが悪い合鍵は使用をやめ、純正キーから作り直してください。
避けるべき行動:他人の鍵を無断で複製する
家族以外の鍵を本人の同意なく複製することは、犯罪に問われ得る行為です。また、賃貸物件で契約に反して無断で複製することも、トラブルの原因となります。合鍵は正当な権利者が正規の手順で作るものです。
鍵業者に相談すべきケースと選び方
「鍵をなくして家に入れない状態で、合鍵も手元にない」「純正キーが1本もなく複製元がない」「特殊な鍵で依頼先が分からない」といったケースは、店頭の合鍵作製では解決できないため、鍵の専門業者に相談するのが確実です。緊急の解錠が必要な場合の手順は鍵をなくした時の対処法で解説しています。
業者に依頼する場合の費用は、鍵の種類・作業内容・時間帯によって大きく変わります。電話口の金額は最低料金であることが多いため、作業前に「出張料・作業費込みの総額」を必ずご確認ください。費用の目安は鍵開け・鍵交換の料金相場で、依頼先の比較は鍵業者の比較でご確認いただけます。